エキサイトイズム

タイヤキヤイタ

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撮影用にどうしてもタイヤキを焼く必要があり、
練習を含めて、
GW中はタイヤキを30匹は焼いただろうか。

しょせん添えものなのだが、
それなりにアップで写るため、
顔やウロコ、しっぽの先はやっぱり
しゃんとしていた方がいい。

小麦粉などの材料を計るのを面倒がって、
ホットケーキミックスでつくると、
いかにもほんわかとした
しまりのないタイヤキになった。
仕方ないから、小麦粉、ふくらし粉、
きちんと計ってつくる。
材料がきちんと正しくないと、
だめなんだ。
結局二度手間、急がば回れ。

見た目だけだからと、タイのお腹に
アンコも何も入れないで焼くと、
タイが機嫌を損ねるのか、
きちんとふくらんでくれない。

何度もつくれるように、
ちまちまと型にタネを流し込むと
しっぽの先に行き渡らなくなったりして、
どうも、だらしのないタイになる。

美しさや精度を求めると、
ものづくりは難しい…タイヤキであっても。
歩どまりを考えてしまうとなおさら。

その時…精度や美しさで知られる、
あるオーダーキッチン会社の
社長の言葉が頭に降りてきた。

―豊かなものから切り出す―

その会社では
材料の規定のサイズに振り回されるのではなく、
建築全体のバランスから
もっとも美しいプロポーションを考えて、
大きめの材料から必要なサイズを切り出す。
贅沢なつくり方だが、そこに空気感を変える
「何か」があるんだろう。

思い切ってタネを型からあふれるほど流し、
焼いてみた。

するとタネが型に満遍なくきれいにはまって、
ウロコもしっぽもくっきりとした、
きれいなタイヤキが焼き上がった。
「バリ」もぱりぱりときれいに剥がれて、
これなら撮影に使える!

たかがタイヤキなんだけれど、
それをつくりながら、
あの会社が「何をしているのか」、
体感的に分かった気がした。

と、1人で根詰めて焼いていたからか、
そんな真面目なことを考えていて
「ほら、このタイヤキ、きれいに焼けたでしょう!」と
帰宅した夫に見せると
「タイヤキなんて食えりゃあいい」。
思わず吹出してしまった。
そりゃそうだ!

※写真はホットケーキミックスで焼いたほんわかタイヤキ
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by kitchen-kokoro | 2012-05-18 20:35 | いろいろな仕事 | Comments(0)

キッチンジャ―ナリスト、エディター&ライターとして編集や取材執筆にたずさわる、本間美紀のブログです。キッチン、暮らし、インテリア、住まい、食、デザインをつなぎます。
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